家事や仕事に加えて、感染防止のために手洗い・アルコール消毒の機会が増えました。
- 家事で手がガサガサ・ボロボロ…
- 手荒れがひどくて何を塗ってもよくならない
- 本当に効く成分が入った商品を使いたい
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
実は手荒れの根本原因は「手のバリア機能の低下」にあります。
そしてこのバリア機能は、正しい成分を選んで使うことで効果的に強化できるんです。
大手化粧品メーカーで10年以上研究員として商品開発をしてきた私が、次のことを解説します!
- 手のバリア機能って何?
- 手のバリア機能が弱っているサイン
- 手のバリア機能を強化する成分
- おすすめアイテム
セラミドやヘパリン類似物質などの保湿成分から、グリセリンやワセリンなどの保護成分まで、科学的根拠に基づいて分かりやすくお伝えしていきます。
この記事を読めば、あなたの手荒れレベルに合った成分が分かり、手荒れを改善できる見込みがしっかりと立つはずです。

さきりこ
大手メーカー化粧品研究員
開発した商品でベスコス受賞経験のある化粧品のプロ
成分にもとづいた「賢いキレイ」を届けるため、本サイト「myロットコスメ」で情報発信中!
美容のキホン、おすすめ化粧品の紹介をしています。
手にもバリア機能がある!
「バリア機能」と聞くと「顔のこと?」と想像しますよね。
実は手にもバリア機能があるんです。
そもそもバリア機能って何?
バリア機能とは、肌の表面にある「見えない壁」のような働きのことです。
この壁があることで、外からのホコリや細菌、紫外線などの刺激から肌を守ってくれます。また、肌の内側にある大切な水分が外に逃げないようにする役割もあります。
このバリア機能がしっかり働いていると、肌はしっとりと潤って、外からの刺激にも負けない状態を保てます。
しかし、バリア機能が弱くなると、肌が乾燥したり、かゆくなったり、赤くなったりするトラブルが起こりやすくなってしまうんです。
手のバリア機能はどんな働きをしている?
- 洗剤、消毒液、摩擦などから肌を守る
- 手の水分が外に逃げないようにキープする
- 手についた雑菌が体内に入るのを防ぐ
- 関節の動きに合わせて肌が伸び縮みできるよう柔らかさを保つ
手洗いや消毒の回数が増えた今、手のバリア機能はこれまで以上に重要な役割を果たしています。このバリア機能をしっかりと理解して守ることが、美しい手を保つ第一歩なんです。

手のバリア機能は顔以上に過酷な環境で働いています。意識的にケアすることが大切です。
手のバリア機能の特徴┃顔より弱い?
実は手のバリア機能は、顔よりもずっと弱くて壊れやすいってご存知でしたか?
同じ肌なのに、なぜ手の方が荒れやすいのでしょう?手のバリア機能は、顔より弱くなる要因がたくさんあります。
手と顔のバリア機能の比較
比較項目 | 手 | 顔 |
---|---|---|
皮脂腺の数 | 非常に少ない(手のひらはゼロ) | 多い |
角質層の厚さ | 厚い | 薄い |
皮膚の動き | 関節などに引っ張られよく動く | 表情の変化で動く程度 |
ケアの頻度 | 少ない | 毎日複数回 |
水に触れる回数 | 1日数十回 | 1日数回 |
手は顔よりも角質層が厚いです。
それだけ聞くと、手のほうがバリア機能が強そうです。
しかし、手は
- 皮脂が少ないため乾燥しやすい
- 関節の動き、水、摩擦などの外部刺激にさらされやすい
- ケアの頻度が少ない
- 水や消毒液に触れやすい
こういった特徴のため、顔よりもバリア機能が弱くなりがちです。
皮脂が少ないため乾燥しやすい
手のバリア機能が弱い最大の理由は、皮脂が圧倒的に不足していることです。
特に手のひらには皮脂腺がまったくないため、天然の保護膜を作ることができません。
手の皮脂不足による影響
- 水分がどんどん蒸発して乾燥しやすい
- 洗剤や消毒液の刺激を直接受けやすい
- 摩擦によるダメージを受けやすい
- 細菌や汚れが付着しやすい
関節の動き、水、摩擦などの外部刺激にさらされやすい
手は体の中でも最も外部刺激にさらされやすいパーツです。
顔なら、
- 日焼け止めを塗ったり
- 帽子を被ったり
- 日傘をさしたり
という対策ができますが、
手は、
- そのまま無防備な状態
- 様々な刺激と接触
かなり過酷な環境にさらされるのです。
手が受ける主な外部刺激
- 化学的刺激:洗剤、消毒液、石鹸、シャンプーなど
- 物理的刺激:摩擦、圧迫、引っ張り、温度変化など
- 環境的刺激:紫外線、乾燥した空気、花粉、ほこりなど
- 生物学的刺激:細菌、ウイルス、アレルゲンなど



特に水仕事の際は、お湯と洗剤のダブルパンチで皮脂が洗い流され、さらに食器やスポンジとの摩擦でバリア機能が物理的にも破壊されます。
ケアが後回しになりがち
多くの人が顔のスキンケアには時間とお金をかけますが、手のケアは「ハンドクリームを塗るだけ」で終わらせてしまいがちです。
手のケアが軽視される理由
- 顔ほど人目につかないと思われている
- 手荒れは「仕方ない」と諦めてしまう
- 手専用のケアアイテムの種類が少ない
- ケア方法の情報が少ない
「手は年齢が出やすい」と言われるように、手の美しさは第一印象に大きく影響します。
しかし、多くの人が
顔のケアには一生懸命
手のケアは後回し
となっています。
危険信号!手のバリア機能が弱っているサイン
手荒れは突然ひどくなるわけではありません。
バリア機能の低下には段階があり、早めに気づいてケアすることで悪化を防げます。
「ちょっと乾燥してるだけ」と思っていても、実はバリア機能からのSOSかもしれません。
手の状態をチェックしてみましょう。
軽度の段階
軽度の段階では、主に水分キープ機能の低下が起こります。
角質層の水分量が減少し始めると、
- 肌のキメが乱れて小さな隙間ができ
- そこから更に水分が逃げやすくなる
という悪循環が始まります。
軽度段階の主なサイン
- 手を洗った後、いつもより乾燥を感じる
- ハンドクリームの効果が続かない
- 指先がかさつく
- 手のひらがわずかに白っぽくなる
- 手全体にツヤがなくなる
- 朝起きた時に手がつっぱる感じがする



この段階で気づけるかどうかが、美しい手をキープできるかの分かれ目です。「いつもと違うな」という小さな変化を見逃さないで。
中度の段階
中度では角質層の構造が乱れ、バリア機能の低下が進行しています。
中度では、
- 外部刺激に対する防御力が大幅に低下
- 炎症を起こしやすくなる
- ちょっとした刺激でも赤みやかゆみが出る
と、日常生活でも不快感をおぼえるようになります。
中度段階の主なサイン
- 手のひらや指に細かいひび割れができる
- 皮がむけたりささくれができる
- 洗剤や消毒液がしみる
- かゆみを感じることがある
- 手の色がくすんで見える
- 関節部分がゴワゴワする
- ハンドクリームを塗ってもすぐ乾燥する



この段階では、単純な保湿だけでは改善が困難。後で紹介するヘパリン類似物質や尿素などの医薬品成分で、積極的なケアが必要です。
重度の段階
重度の段階まで進むと、バリア機能がほぼ機能しなくなり、慢性的な炎症状態に。
- 角質層の構造が大きく破綻
- 真皮層まで炎症が及ぶことも
- 細菌感染のリスクが高まる
- 傷の治りも遅くなる
重度段階の主なサイン
- 深いひび割れや亀裂ができる
- 出血することがある
- 強いかゆみや痛みを感じる
- 赤みや腫れが継続する
- 手全体がゴワゴワして硬くなる
- 指が曲げにくくなる
- 何を塗っても改善しない



重度になってしまった場合、まずは原因となっている作業を中止するのが最優先です。それと並行して、ケアを行っていきましょう。
手がボロボロの人必見!手のバリア機能を強化する成分
手荒れを根本から改善するには、バリア機能を強化してくれる成分選びが重要です。
ここでは科学的根拠に基づいて、本当に手のバリア機能強化に役立つ成分を解説していきます。
保湿成分
手のバリア機能強化の基本となるのが保湿成分です。
軽度〜重度まで、どのレベルでも必要なのが保湿成分。
保湿成分の役割は、
- 水分を与えるだけでなく、
- 水分をキープする
単に水を手につけてもすぐに乾いてしまって、逆に乾燥しますよね。
保湿成分は水分を与えつつ、水分をキープできるのです。
バリア機能を強化する第一歩として欠かせない成分なのです。
保湿成分①セラミド
セラミドは、バリア機能の要となる最も重要な保湿成分です。
もともと私たちの肌に存在する成分なので、肌なじみがよく、敏感になった手肌にも安心して使えます。
- 皮膚の細胞どうしをつなぎ合わせる接着剤のような役割
- 構造の間に水分がしっかりと挟み込まれる
- なので乾燥しにくく、外部刺激もブロック
- 人の肌にもともと存在するため刺激が少ない
- ヒト型、植物性、合成の3種類がある
- 持続力が高い
- 肌のキメを整える
特に「ヒト型セラミド」は人の肌にあるセラミドと全く同じ構造なので、浸透力と効果が最も高いとされています。成分表示では「セラミド1」「セラミドNG」などと記載されています。
参考:花王株式会社「セラミドの働きとスキンケア効果」
保湿成分②ヘパリン類似物質
ヘパリン類似物質は「医薬品」として認められている保湿成分。
皮膚科でも処方される信頼性の高い成分です。
手荒れがひどい場合や、他の保湿剤では効果を感じられない時に特におすすめです。
- 医薬品、医薬部外品に配合される信頼性の高い成分
- 高い保湿力で肌を柔らかくする
- 血行を促進して肌の再生を助ける
- 炎症を抑えて赤みやかゆみを和らげる
- 皮膚の修復を促進する
- 市販品では「ヒルドイド」の有効成分として知られている
プロの目線で言うと、ヘパリン類似物質は「攻めの保湿成分」です。単にうるおすだけでなく、荒れた肌を積極的に修復してくれます。



ヘパリン類似物質は、手荒れがひどい人にはぜひ試してほしい成分の一つです。ドラッグストアでも手に入るので、まずは試してみる価値ありです。
保湿成分③尿素
尿素(にょうそ)は肌を柔らかくする働きに優れた成分。
よく「ガチガチになった踵(かかと)に!」と、手や足の特に硬くなった部分用の商品に配合されています。
- もともと私たちの肌に存在しバリア機能の一部として働いている
- カチカチになった手肌を柔らかくする
- 肌の水分を引き寄せてキープ
- 古い角質を柔らかくして除去を促す
- 肌表面を滑らかにする
- ひび割れやあかぎれを改善する



ただし、傷がある部分や敏感な肌には刺激を感じることがあるので、使用前には目立たない部分でパッチテストを行うことをおすすめします。
保湿成分④ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は1gで6リットルもの水分を保持できる、驚異的な保水力を持つ成分です。
手肌の表面に水分の膜を作って、しっとり感を長時間キープしてくれます。
- 1gで6リットルもの水分を保持できる驚異的な保水力
- もともと私たちの体に存在する安全な成分
- 肌表面に水分の膜を作ってしっとり感をキープ
- 分子の大きさによって働く場所が違う
- 高分子は表面保護、低分子は深部まで浸透
- 即効性があり、塗った瞬間から潤いを実感
- 他の保湿成分との相性が良い
ヒアルロン酸には分子の大きさによっていくつかの種類があり、それぞれ働く場所が異なります。
ヒアルロン酸の種類:
- 高分子ヒアルロン酸:表面保護、即効性の潤い
- 低分子ヒアルロン酸:深部浸透、持続的な保湿
- 加水分解ヒアルロン酸:浸透力向上、長時間保湿



手荒れケアには、表面と内部の両方からアプローチできる「高分子+低分子」の組み合わせがおすすめです。即効性と持続性の両方を実感できます。
保湿成分⑤アミノ酸
アミノ酸は天然保湿因子(NMF)の約40%を占める重要な保湿成分です。
水分をキャッチして離さない働きがあり、しなやかで健康な手肌を保つのに欠かせません。
- 肌細胞の中で水分をとどめておく効果がある
- 肌なじみがよく敏感肌にも優しい
- セリン、グリシン、アラニンなどいろいろな種類がある
- 単独より複数組み合わせた方が効果的
- 肌を柔らかくする効果がある
- バリア機能をサポートしてくれる
- 自然な保湿効果で健康的な肌質に



特に手荒れで角質層が乱れている時は、アミノ酸をはじめとした天然保湿因子(NMF)が流出しやすくなっているため、外から補給してあげることが大切です。
アミノ酸は単独で使うよりも、複数のアミノ酸を組み合わせた「アミノ酸複合体」として配合されている製品の方が効果的です。天然のNMFに近い組成になり、より自然な保湿効果が期待できます。
参考:日本化粧品技術者会「化粧品用保湿剤の種類と特徴」
保護膜を作る成分
保湿成分で水分を与えたあとは、その水分を逃がさないための「フタ」が必要です。
保護膜を作る成分は、
- 手肌の表面にうすい膜を張って
- 外部からの刺激もブロック
特に手は皮脂が少ないので、この保護膜がとても重要です。
保護膜を作る成分①グリセリン
グリセリンは最もポピュラーな保湿成分の一つ。たくさんの化粧品に配合されています。
空気中の水分を引き寄せる力があり、保護膜を作って水分をキープしてくれます。
- 空気中の水分を引き寄せて肌に与える
- 肌表面に保護膜を作って水分をキープ
- 安全性が高く、敏感肌でも使いやすい
- さっぱりした使用感でべたつきにくい
- 他の保湿成分との相性が良い
- 価格が安く、多くの製品に配合されている
- 即効性があり、すぐに潤いを実感できる



ただし、湿度が非常に低い環境では、逆に肌の水分を奪ってしまうことがあるので、乾燥した室内では他の保護成分と組み合わせて使うのがおすすめです。
保護膜を作る成分②ワセリン
ワセリンは石油から精製された保護成分で、肌表面に強力な保護膜を作ります。
たくさんつけるとベタつきを感じるくらいのこってりしたテクスチャー。
ですが、水分を逃がさない力がとても強く、手荒れがひどい時の「救急処置」として重宝します。
- 肌表面に強力な保護膜をつくる
- こってりしたテクスチャー
- 水分蒸発を物理的にブロック
- 外部刺激から肌を守るバリア効果
- 安全性が極めて高く、赤ちゃんにも使える
- 洗い流すまで効果が続く
- 価格が安く手に入りやすい
- 重度の手荒れにも対応できる
ワセリンは「守りの最強成分」です。手荒れがひどい時は、まずワセリンで肌を保護してから、他のケアを始めるのが効果的。



ただし、べたつきやすいので、日中は薄く、夜はたっぷり塗るなど使い分けがポイントです。
保護膜を作る成分③植物オイル(ホホバオイル、アルガンオイル、椿油など)
植物から抽出されたオイルは、保護膜を作りながら肌に栄養も与えてくれる優秀な成分です。
ワセリンよりもさらっとした使用感で、日常使いしやすいのが特徴です。
代表的な植物オイルの特徴
オイルの種類 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
ホホバオイル | さらっとして浸透が良い、刺激が少ない | 敏感肌、オイル初心者 |
アルガンオイル | 抗酸化作用が高い、エイジングケア効果 | 年齢が気になる手肌 |
椿油 | 保湿力が高い、日本人の肌に合いやすい | 乾燥がひどい手肌 |
オリーブオイル | 栄養豊富、コスパが良い | 全体的なケアを重視する人 |



植物オイルの使い方のコツは、少量ずつ手のひらで温めてから塗ることです。こうすることで肌への浸透が良くなり、べたつきも軽減されます。
参考:日本化粧品技術者会「化粧品用保湿剤の種類と特徴」
炎症を抑える成分
手荒れがひどくなると、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などの炎症が現れます。
こうした炎症を放っておくと、バリア機能の回復が遅れてしまいます。
中度〜重度の場合は炎症を抑える成分が特に重要です。
炎症を抑える成分①グリチルリチン酸ジカリウム
グリチルリチン酸ジカリウムは甘草(カンゾウ)という漢方植物から抽出された天然の抗炎症成分です。
医薬部外品の有効成分として認められており、赤みやかゆみを優しく鎮めてくれます。
- 漢方植物由来の天然成分
- 医薬部外品の有効成分として認可されている
- 赤み、かゆみ、ヒリヒリ感を鎮める抗炎症成分
- 刺激が少なく敏感肌でも使いやすい
- 長期間使用しても安全性が高い
グリチルリチン酸ジカリウムは「優しい鎮静成分」の代表格です。多くの薬用ハンドクリームや化粧品に配合されています。



手荒れで赤くなったり、ヒリヒリしたりする時は、まずこの成分が入った製品を選ぶのがおすすめ。刺激が少ないので、毎日使っても安心です。
炎症を抑える成分②アラントイン
アラントインは細胞の新陳代謝を促進して、傷ついた肌の修復を助ける成分です。
炎症を抑えながら、同時に肌の再生もサポートしてくれる優秀な成分として、医薬品にも使われています。
- 細胞の新陳代謝を促進する
- 傷ついた肌の修復を助ける
- 炎症を抑えて肌を落ち着かせる
- バリア機能の正常化をサポート
- 肌のキメを整える
- 医薬品にも使われる安全で効果的な成分
- 植物由来で刺激が少ない
アラントインの特徴は、炎症を抑えるだけでなく、肌細胞の生まれ変わりを促進することです。
これにより、荒れた手肌がより早く健康な状態に戻ることが期待できます。



アラントインは、荒れた手肌の根本的な回復を目指したい時に特におすすめの成分です。
まとめ
- 手にもバリア機能がある
- 手のバリア機能は顔より弱くなる事がある
- 手のバリア機能が弱っているサイン
- 軽度:手を洗った後、いつもより乾燥を感じる
- 中度:手のひらや指に細かいひび割れができる
- 重度:深いひび割れや亀裂ができる
- 保湿成分
- セラミド
- ヘパリン類似物質
- 尿素
- ヒアルロン酸
- アミノ酸
- 保護膜を作る成分
- グリセリン
- ワセリン
- 植物オイル(ホホバオイル、アルガンオイル、椿油など)
- 炎症を抑える成分
- グリチルリチン酸ジカリウム
- アラントイン
これからも、みなさんが「賢くキレイに」なれる情報を発信していきます!