くすみや肌荒れで悩んでいませんか?
「素肌がくすんでいる」
「化粧ノリが悪くて疲れて見える…」
「盛れない…」
とがっかりしていませんか?その原因、実はお肌のターンオーバーが乱れているせいかもしれません。
毎日のスキンケアでターンオーバーを正常に整えれば、土台からきれいな素肌を作ることができるんです!
この記事では、大手化粧品メーカーで10年以上研究員をつとめた私が、自宅でできるターンオーバー促進のための13の注目成分を紹介します。
それぞれの成分には違った特徴があるので、あなたの肌悩みにぴったりの成分が見つかるはずです。
ドラッグストアやプチプラコスメでも手に入る成分もたくさん!
手頃な値段の化粧品でしっかりケアして、変わっていく肌を実感してみませんか?
この記事を読めば、あなたにぴったりのターンオーバー促進成分がわかり、すぐに実践できます。
肌トラブルに悩むあなたのスキンケアライフが、今日から変わるかもしれません。さあ、土台から美肌を目指していきましょう!

さきりこ
大手メーカー化粧品研究員
開発した商品でベスコス受賞経験のある化粧品のプロ
成分にもとづいた「賢いキレイ」を届けるため、本サイト「myロットコスメ」で情報発信中!
美容のキホン、おすすめ化粧品の紹介をしています。
ターンオーバー促進12成分一覧
タイプ | 成分名 | おすすめの人 |
---|---|---|
①細胞増殖を助けるタイプ | レチノール(ビタミンA誘導体) | シミ・くすみ肌 ごわつき肌 化粧ノリが悪い人 エイジングケアしたい人 |
ビタミンC誘導体 | ||
EGF(上皮成長因子) | ||
アルブチン | ||
バクチオール | ||
②バリア機能強化タイプ | ナイアシンアミド(ビタミンB3) | 乾燥肌 敏感肌 化粧ノリが悪い人 ニキビ肌 毛穴の開き 赤み肌 |
セラミド | ||
アラントイン | ||
③角質除去(ピーリング)タイプ | AHA(フルーツ酸) | シミ・くすみ肌 ニキビ肌 ごわつき肌 毛穴の開き 敏感肌(PHA、マンデル酸の場合) テカリ・脂性肌 |
BHA(サリチル酸) | ||
PHA(グルコノラクトン) | ||
マンデル酸 |
ターンオーバーって何?簡単に説明
お肌のターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる周期のことです。
新しい細胞が作られて、古い細胞が剥がれ落ちるまでの一連の流れを指します。
健康な肌を保つために、とても大切な仕組みなんです。
ターンオーバーの基本的な仕組み
お肌は何層にも重なった細胞でできています。

表面に違い部分から、
①角質層(かくしつそう)←一番表面。細胞が垢になって剥がれる
②顆粒層(かりゅうそう)
③有棘層(ゆうきょくそう)
④基底層(きていそう)←新しい細胞が生まれる
④基底層では、細胞分裂が起こって新しい細胞が生まれます。
これがターンオーバーの始まりです。
新しい細胞はだんだん表面へ押し上げられていき、最終的には①角質層に到達し、垢になって剥がれ落ちます。
ターンオーバーには次のような役割があります。
- バリア機能を保つ
- 紫外線などでダメージを受けた細胞を排出する
- メラニンを排出してシミやくすみを防ぐ
- 肌の修復と再生を助ける
- 毛穴づまりを防ぎ肌トラブルを予防する

肌を健康的に保つために、ターンオーバーが必要なんですね。
健康的なターンオーバーの周期
お肌のターンオーバー周期は年齢によって変化します。若いうちは新陳代謝が活発で周期が短く、年齢とともに徐々に長くなっていきます。
平均的な周期の目安は次の通りです。
- 赤ちゃん(0〜3歳):約14日
- 子ども(4〜12歳):約21日
- 10代〜20代前半:約28日
- 20代後半〜30代前半:約40日
- 30代後半〜40代:約45〜60日
- 50代以降:約60〜90日
参考:日本皮膚科学会雑誌 https://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/
よく目にする美容情報では、
「ターンオーバーは28日周期」
と言われます。
実際には、年齢によって14〜90日と、かなり幅広いのです。
さらに、ターンオーバーの周期は個人差があり、生活習慣や環境、スキンケアによっても変わります。
理想的なのは、それぞれの年齢に合った周期を保つこと。
- 周期が早すぎる→肌が薄くなって敏感になりやすい
- 周期が遅すぎる→くすみや肌荒れの原因に
もちろん、自分のターンオーバーが何日周期なのかを直接知ることはできませんが、「早すぎても、遅すぎても、良くない」と頭においておくことで、ケアのしすぎを防ぐことができます。
自分の年齢に合った健康的な周期があることを知っておきましょう。
ターンオーバーが”正常な肌”と”乱れた肌”の違い
ターンオーバーが正常に行われている肌には、以下のような特徴があります:
一定のペースで新しい細胞が生まれる
- 上手くいくと
→肌のハリと弾力がキープされる
- 上手くいかないと
→肌がたるみやすく、くぼみができやすくなる
細胞が均等に上へ押し上げられる
- 上手くいくと
→肌の厚みが均一に保たれる
- 上手くいかないと
→肌が部分的に薄くなり、外部刺激に敏感になる
細胞が正しく移動しながら平たくなり、保湿成分を作る
- 上手くいくと
→肌の水分を保ち、外からの刺激から守る力が高まる
- 上手くいかないと
→肌が乾燥しやすく、かゆみや赤みが出やすくなる
古い角質が適切なタイミングで剥がれ落ちる
- 上手くいくと
→肌表面がなめらかで、透明感がある
メラニンが排出され色素沈着が起こりにくい
- 上手くいかないと
→角質が蓄積し、くすみや毛穴詰まりの原因になる
メラニンが残留し、シミ・そばかすの原因になる
ターンオーバーは深い部分から浅い部分までの一連で起こりますが、各ステップが正常にはたらいていることが重要です。
「古い角質が溜まらず、新しい細胞が適切なペースで作られている」バランスの良い状態が理想。肌トラブルの多くは、このバランスが崩れることで起きています。
あなたの肌、ターンオーバーが乱れているかも?5つのサイン
毎日の生活習慣やストレス、年齢などによって、肌のターンオーバーは乱れやすくなります。あなたの肌にもターンオーバーの乱れのサインが出ているかもしれません。以下の5つのサインをチェックしてみましょう。
乾燥肌になった
ターンオーバーが乱れると、角質層のバリア機能が低下し、肌の水分保持力が弱まります。そのため、今まで乾燥知らずだった人でも、突然肌が乾燥するようになることがあります。
乾燥肌の特徴:
- 洗顔後に肌がつっぱる感じがする
- 頬や口周りがカサカサする
- 肌がかゆくなることがある
- 化粧水をつけてもすぐに乾燥する
くすみが気になる
ターンオーバーが遅れると、古い角質が肌に残り続け、光の反射が均一にならず、くすみの原因になります。いくら洗顔しても取れないモヤモヤとした暗さを感じるなら、ターンオーバーの乱れかもしれません。
くすみの特徴:
- 顔全体がなんとなく暗く見える
- 洗顔後もすっきりしない
- メイクで隠しきれない
- 朝起きたときに特に気になる
肌がごわつく
正常なターンオーバーでは、肌表面は均一でなめらかですが、乱れると古い角質が不均一に残り、ざらついた感触になります。手で触ったときにザラザラする感覚があるのは、ターンオーバーの乱れのサインです。
ごわつきの特徴:
- 指で触るとザラザラする
- 光が当たると凸凹が目立つ
- スキンケア製品がなじみにくい
- ファンデーションが均一に塗れない



肌のごわつきを確かめるには、指の腹で頬を優しく触ってみてください。つるんとした感触がなければ、ターンオーバーケアが乱れているかもしれません。
ニキビができやすい
ターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴に詰まりやすくなります。そこに皮脂が混ざることで、ニキビができやすい環境になってしまいます。思春期を過ぎても繰り返しニキビができる場合は、ターンオーバーの乱れを疑いましょう。
ニキビのサイン:
- 同じ場所に繰り返しニキビができる
- 思春期を過ぎてもニキビが治らない
- 皮脂分泌が増えた感じはないのにニキビができる
- 小さな白いポツポツが額や頬にできる
化粧のノリが悪い
健康な肌は表面がなめらかで、化粧品が均一に広がりやすいです。ターンオーバーが乱れると肌表面が不均一になり、メイクのノリが悪くなります。今までと同じ化粧品なのに、急に仕上がりが悪くなったと感じたら、ターンオーバーの乱れかもしれません。
化粧ノリの悪さの特徴:
- ファンデーションがムラになる
- メイクが数時間で崩れる
- ファンデーションが毛穴に溜まる
- パウダーをつけると粉っぽく見える
参考:日本皮膚科学会 https://www.dermatol.or.jp/
ターンオーバーが乱れる原因、知ってた?
お肌のターンオーバーの乱れには、さまざまな原因があります。日々の生活習慣からスキンケアまで、知らず知らずのうちにターンオーバーを乱している可能性も。ターンオーバーが乱れる主な原因を見ていきましょう。
年齢による自然な変化
年齢を重ねるにつれて、細胞分裂のスピードは自然に遅くなります。血流の減少が大きな原因です。
血流が減ると、肌の細胞に十分な酸素や栄養が届かなくなり、新しい細胞の生成が遅れます。
また、年齢とともに皮膚の成長因子(細胞の増殖を促すたんぱく質)の量も減少。これによって細胞分裂が遅くなり、ターンオーバー全体が長引いてしまいます。さらに、ホルモンバランスの変化も、肌の再生能力に影響を与えます。
不規則な生活習慣
睡眠不足や不規則な生活は、ターンオーバーのリズムを大きく乱します。特に睡眠は、肌の修復と再生に重要な役割を果たします。
特に深い眠り(ノンレム睡眠)の間に成長ホルモンが分泌され、肌の再生を促進します。
7〜8時間の良質な睡眠が有効とされていますが、極端に睡眠時間が短かったり、質の良い睡眠が取れていないと、肌細胞の修復と再生に必要な環境が整いません。
また、偏った食事や水分不足も、細胞に必要な栄養素が行き渡らず、ターンオーバーを遅らせる原因になります。特にビタミンAやビタミンCなどの栄養素は、健康なターンオーバーに欠かせません。
ストレス
ストレスを感じると、体内ではコルチゾールというホルモンが分泌されます。このホルモンが過剰に分泌されると、肌の炎症を引き起こし、細胞の再生能力を低下させてしまいます。
また、ストレスは血管を収縮させるため、血流が悪くなり、肌の細胞に酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、細胞分裂が鈍り、ターンオーバーが遅れるのです。
長期的なストレスは自律神経のバランスも崩します。これによって、肌は外部刺激に敏感になり、ターンオーバーの乱れがさらに悪化することも。
紫外線ダメージ
紫外線は肌のDNAに直接ダメージを与え、細胞の正常な分裂を妨げます。特にUVA波と呼ばれる波長の長い光は、肌の深い部分である真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを分解してしまいます。肌の弾力が失われ、ターンオーバーの仕組み全体に悪影響を及ぼします。
紫外線によって活性酸素という有害な物質が発生すると、細胞膜を酸化させてダメージを与えます。その結果、基底層での細胞分裂が乱れ、健康な細胞が作られにくくなります。
さらに、紫外線はメラノサイト(色素細胞)を刺激してメラニンを過剰に生成させます。このメラニンが排出されずに肌に残ると、シミやくすみの原因になり、見た目上もターンオーバーの乱れが目立つようになります。
間違ったスキンケア
正しいつもりのスキンケアが、実はターンオーバーを乱している可能性もあります。
例えば、
- ゴシゴシ洗顔
- 肌に合わない化粧品
- 保湿不足
毎日のゴシゴシ洗顔は、表皮を傷つけ、肌が過剰に角質を作り出す「防御反応」を引き起こします。その結果、かえって角質が厚くなり、ターンオーバーが乱れる原因に。
また、肌質に合わない刺激の強い化粧品の使用も、慢性的な炎症を引き起こし、ターンオーバーを乱します。特に「ピリピリする=効いている」と勘違いして使い続ける方が多いのですが、これは大きな間違いです。
さらに、保湿不足もターンオーバーを遅らせる原因になります。角質層が乾燥すると、肌は水分を保持するために角質を厚くし、ターンオーバーを遅らせようとします。
参考:日本香粧品学会 https://www.jcss.jp/
ターンオーバーが乱れる原因は多岐にわたります。
年齢による変化は避けられなくても、これからご紹介する12種類のターンオーバー促進成分を取り入れることで、肌の生まれ変わりをサポートし、くすみやごわつきの改善が期待できます!
美肌の近道!ターンオーバーを促進する12の注目成分
ターンオーバーの乱れには、適切な成分を含んだ化粧品を使うのがおすすめ。
ターンオーバーを促進する成分は、作用メカニズムによって3つのタイプに分けられます。
- 細胞増殖を助けるタイプ
- 細胞を新しく作るサポート
- バリア機能強化型
- 角質層の機能を高める
- 角質除去(ピーリング)型
- 古い角質を取り除く
3つのタイプそれぞれにスキンケア成分が含まれます。
ターンオーバー促進12成分一覧
タイプ | 成分名 | おすすめの人 |
---|---|---|
①細胞増殖を助けるタイプ | レチノール(ビタミンA誘導体) | シミ・くすみ肌 ごわつき肌 化粧ノリが悪い人 エイジングケアしたい人 |
ビタミンC誘導体 | ||
EGF(上皮成長因子) | ||
アルブチン | ||
バクチオール | ||
②バリア機能強化タイプ | ナイアシンアミド(ビタミンB3) | 乾燥肌 敏感肌 化粧ノリが悪い人 ニキビ肌 毛穴の開き 赤み肌 |
セラミド | ||
アラントイン | ||
③角質除去(ピーリング)タイプ | AHA(フルーツ酸) | シミ・くすみ肌 ニキビ肌 ごわつき肌 毛穴の開き 敏感肌(PHA、マンデル酸の場合) テカリ・脂性肌 |
BHA(サリチル酸) | ||
PHA(グルコノラクトン) | ||
マンデル酸 |
①細胞増殖を助けるタイプ


肌細胞を新しく作るサポートをする成分です。
健康な細胞をどんどん作り出すことで、新陳代謝を活性化します。
レチノール(ビタミンA誘導体)
“エイジングケアの王様“とも呼ばれる、科学的根拠が豊富な成分
ターンオーバーの要となる①細胞増殖を助けるタイプの代表選手です。
新しい組織が活発に生み出されるようにサポートするので、下から上への細胞の押し上げを促進します。
主な効果
- 肌の表面から浸透して基底層の細胞に直接働きかける
- 細胞分裂を促進し、新しい健康な細胞を生み出す
- 古い角質が自然に剥がれやすくなる
- 肌表面のざらつきやくすみを改善する
おすすめな人
- 複数の肌悩み(くすみ+ごわつき+毛穴など)を同時に改善したい人
- 穏やかな成分では効果を感じられなかった人
- 肌質改善を本格的に始めたい人
使い方のポイント
- 初めは週1〜2回の使用から始める
- 夜のスキンケアで使用する(日中は紫外線に弱いため)
- 使用後は必ず日焼け止めを塗る
- 敏感肌の人は使用前にパッチテストを行う



レチノールは効果が高い分、肌への刺激も強いです。「効くけど刺激がある」と「効かないけど優しい」の間を取るなら、低濃度から始めて徐々に慣らしていくのがベストです。
ビタミンC誘導体
美容業界の定番成分。肌の土台作り、抗酸化、メラニン抑制など肌を明るく保つのにおすすめ。
ビタミンCは、美容に良い成分として有名ですね。
有名なだけあって、いろいろな効果がある成分です。特に、肌の明るさを重視したい人は積極的に使いたい成分。
刺激が比較的少なく、使いやすいのもポイントです。
主な効果
- 抗酸化作用で細胞ダメージを保護
- コラーゲン生成をサポートし、細胞の土台を作る
- メラニンの生成を抑え、色素沈着を防ぐ
- 肌表面のくすみや色ムラを改善する
おすすめな人
- 屋外活動などで紫外線ダメージを受けやすい人
- くすみや色ムラが気になる人
- 刺激に弱い肌でもケアをしたい人
使い方のポイント
- 朝晩のスキンケアで使用できる
- 安定性の高いビタミンC誘導体を選ぶ
- 茶色く変色したものは効果が落ちているので使用しない
- 日焼け止めと併用すると効果的
- 他の成分と比較的相性が良く併用しやすい
- レチノールとの併用は注意



ビタミンC誘導体は刺激が比較的少なく、多くの肌質の人が使いやすい成分です。レチノールのような強い刺激が気になる人でも、選択肢になります。
EGF(上皮成長因子)
体内にも存在する成長因子の一つ。 肌の再生メカニズムに働きかけ、ターンオーバーを活性化させます。
EGFは、肌の「再生ボタン」を押してくれる特別な成分です。
肌が自然に回復する力を高めてくれるので、ハリ・弾力不足に悩んでいる方にぴったり。
エステや美容クリニックでも人気の高級成分ですが、最近は化粧品にも配合されるようになりました。
主な効果
- 細胞分裂を促し、新しい細胞の生成をサポート
- 細胞のダメージ修復力を高める
- 肌の再生サイクルを正常化させる
- 肌のハリ・弾力を改善する
おすすめな人
- ハリ・弾力が欲しい人
- 目元や口元の小じわが気になる人
- 敏感肌でも使える細胞活性成分を探している人
使い方のポイント
- 朝晩のスキンケアで使用できる
- 他の成分と併用しても刺激が少ない
- 濃度の高い美容液タイプが効果的
- 長期的に使用することで効果を実感しやすい



EGFは肌の細胞に「分裂して」という指令を出す成分です。価格は比較的高めですが、肌の修復能力を高める点で優れた成分です。
アルブチン
白樺(シラカバ)の木などの植物から抽出された天然由来成分。ターンオーバーを整えながら、美白もできる二刀流。
アルブチンは美白成分として有名です。
一方で、実はターンオーバーも促進してくれる二刀流選手。
日本の化粧品で古くから使われてきた天然由来成分です。
刺激が少なくマイルドな効果が特徴です。
主な効果
- メラニンの生成を抑える
- 過剰な色素沈着を防ぐ
- 今の肌にあるメラニン排出を促進
- 肌トーンを全体的に明るく整える
- ターンオーバーを穏やかに整える
おすすめな人
- 紫外線による色ムラやくすみが気になる人
- メイクで隠しきれない肌のくすみが気になる人
- シミができやすい人
- 季節の変わり目に色素沈着が起こりやすい人
- レチノールなど刺激の強い成分が使えない敏感肌の人
使い方のポイント
- 朝晩のスキンケアに取り入れられる
- 長期的な使用で効果を実感しやすい
- 日焼け止めと併用するとより効果的
- ビタミンC誘導体との併用で相乗効果が期待できる
アルブチンは
- 「メラニンを作らせない」という入口
- 「メラニンを排出する」という出口
の両方にアプローチするユニークな成分です。



過剰な漂白作用はなく、自然な肌色を保ちながら明るさを取り戻す特徴があります。肌への負担が少なく、敏感肌の方でも使いやすい成分です。
バクチオール
「植物性レチノール」とも呼ばれ、敏感肌の方に人気。肌細胞の新陳代謝を活性化する漢方成分。
バクチオールはレチノールと似た効果を持ちながら、刺激が少ない植物由来の成分です。
インドやスリランカに生育するバクチという植物から抽出されます。
「レチノールを使いたいけど、刺激が不安」という人に一番におすすめしたい成分です。
主な効果
- レチノールのような効果により肌細胞の生成と代謝を活性化
- 肌のキメを整え、なめらかさを改善
- 抗酸化作用で活性酸素からお肌を守る
- 肌のハリ・弾力をサポートし、ごわつきを改善
おすすめな人
- レチノールを使うと赤みや皮むけが出てしまう敏感肌の人
- 妊娠中や授乳中で植物由来の穏やかな成分を求める人
- 自然由来成分にこだわっている人
- 初めてターンオーバーケアを始める人
- 肌がごわついてキメが乱れている人
使い方のポイント
- 夜のスキンケアに取り入れるのが一般的
- 濃度が高いものは週2〜3回から始める
- 日中は紫外線対策をしっかり行う
- ビタミンCやナイアシンアミドとの相性が良い
バクチオールはレチノールと比べると効果はマイルドですが、刺激も少ないため続けやすい成分です。



植物由来なので香りがあるものも多いですが、それが気にならない方なら、長期的に使いやすいターンオーバー促進成分です。
②バリア機能強化タイプ


2つ目は、②バリア機能強化タイプ。
このバリア機能、もし弱まってしまうと、
- 角質層が厚くなって代謝ダウン
- 炎症が起きやすくなる
- 肌の水分が減って細胞の働きが悪くなる
バリア機能の状態は、下の層にも伝わるんです。
バリア機能が健康だと「元気に生まれ変わってね」という信号が細胞に届き、ターンオーバーが活発になります。
ナイアシンアミド(ビタミンB3)
様々な悩みに対応できる「肌の万能薬」。ターンオーバー正常化、バリア機能強化、美白、引き締めなど。
ナイアシンアミドは、ビタミンB3の一種で肌の様々な悩みに効果を発揮します。
食品添加物としても利用される安全性の高さと、幅広い効果が魅力。
SNSでも話題になり「肌の万能薬」として人気を集めています。
低刺激で多機能なので、スキンケア初心者にもプロにも愛される成分です。
主な効果
- セラミドなど肌のバリア機能を高める成分の生成を促進
- 肌の水分保持力を高め、乾燥から守る
- 皮脂分泌をコントロールし、過剰な皮脂を抑える
- 毛穴まわりの角質をなめらかにし、詰まりを防ぐ
おすすめな人
- 肌荒れしやすい人
- 皮脂と乾燥の混合肌で悩んでいる人
- 毛穴の開きや詰まりが気になる人
- 肌のバリア機能が低下して敏感になっている人
- 様々な肌悩みを同時に解決したい人
- どんな成分と組み合わせるか迷っている人
使い方のポイント
- 朝晩のスキンケアで使用できる
- 5%程度の濃度が配合された製品が効果的
- ほとんどの成分と相性が良く併用しやすい
- 長期間使用しても刺激が少なく安心
- 美容液やクリームタイプがおすすめ
ナイアシンアミドは刺激が少なく効果が高いという、理想的なバランスを持つ成分です。
特に複合的な肌悩みがある方におすすめで、皮脂コントロールとバリア機能強化の両方ができるのが特徴。



ターンオーバーを整えながら、肌表面の状態も改善するので、使い始めてから数週間で肌質の変化を実感できる方が多いです。
セラミド
肌のバリア機能の要となる成分。赤ちゃんの肌がぷるぷるなのはセラミドが豊富だから!
セラミドは、肌の一番表面の角質層にもともと存在する脂質の一種です。
レンガとモルタルに例えると、角質を形作っている細胞が「レンガ」、セラミドはそれをつなぎとめる「モルタル」の役割を果たします。
セラミドが豊富だと、角質層の構造が整い、バリア機能強化→ターンオーバー改善に役立ちます。
私たちの肌にもともとあるものですが、年齢や環境によって減少するため、外から補うことで肌の健康を保てます。
主な効果
- 一番表面の角質層の細胞間をつないで水分蒸発を防ぐ
- バリア機能を強化し、外部刺激から肌を守る
- 肌の水分保持力を高め、乾燥を改善する
- 角質層の構造を整え、ターンオーバーを正常化する
おすすめな人
- 乾燥肌や敏感肌に悩んでいる人
- 季節や環境の変化で肌が荒れやすい人
- バリア機能の低下で肌が敏感になっている人
- 洗顔後につっぱり感を感じる人
- メイクのノリが悪く、肌表面がザラついている人
使い方のポイント
- 朝晩のスキンケアで使用できる
- 化粧水の後に使うと浸透しやすい
- 他の保湿成分(ヒアルロン酸など)と併用すると効果的
- 長期的に使用することで効果を実感しやすい
- クリームやバームタイプが特に効果的
セラミドは刺激が少なく安全性が高いため、敏感肌の方でも安心して使える成分です。
バリア機能を強化することでターンオーバーを整え、肌の状態を根本から改善します。



赤ちゃんの肌にもある成分なので、特に乾燥や刺激に弱い肌質の方におすすめです。
アラントイン
肌の専門家もおすすめする植物由来の肌ケア成分。炎症を鎮めつつバリア機能を強化。
アラントインは、植物の「コンフリー」から発見された成分で、古くから民間療法でも活用されてきました。
肌を穏やかにケアする代表的な成分です。
安全性の高さが特徴で、赤ちゃん用のスキンケア製品にも配合されるほど。専門家もおすすめする低刺激の肌ケア成分として、敏感肌用化粧品によく使われています。
主な効果
- 肌の修復能力を高め、再生をサポート
- 古い角質を柔らかくして、穏やかに取り除く
- 肌の炎症を抑え、赤みやかゆみを和らげる
- 肌表面をなめらかにし、ザラつきを改善する
おすすめな人
- 肌が荒れやすく、敏感になっている人
- 刺激の強い成分が使えない赤ちゃん肌の人
- 炎症性のニキビ跡が気になる人
- 他の角質ケア成分で刺激を感じてしまう人
- オーガニックや自然派化粧品を好む人
使い方のポイント
- 朝晩のスキンケアで使用できる
- 長期間使用しても刺激が少なく安心
- 高濃度でなくても効果を発揮する
- 他の成分との併用もしやすい
- クリームタイプが多いが美容液タイプも効果的
アラントインは肌トラブルを穏やかに整え、健やかな肌へと導来ます。
刺激がかなり少なく、特に敏感肌や肌荒れしている時のレスキュー的な使い方にも適しています。



肌の防御反応を整えながら、バリア機能の回復もサポートするので、肌本来の健やかさを取り戻したい方におすすめです。
③角質除去(ピーリング)タイプ


3つ目は、③角質除去(ピーリング)タイプ。
肌の表面にある古い角質をやさしく取り除く成分です。
古い角質は、普通なら自然に剥がれ落ちるはずなのですが、ターンオーバーが乱れると肌に溜まってしまいます。
角質除去タイプの成分は、この古い角質をすっきり取り除き、新しい肌を表面に出す手助けをします。
例えるなら、肌の大掃除をするようなもの。
部屋に古いものが溜まると生活しづらいように、肌にも古い角質が溜まると、新しい細胞が出てこれません。
このタイプの成分は「掃除屋さん」のように働いて、ターンオーバーの流れをスムーズにしてくれます。
古い角質を取り除いてお掃除
↓
新しい細胞が出てきやすくなる
↓
ターンオーバーがスムーズに
AHA(フルーツ酸)
サトウキビ、りんご、ヨーグルトなどフルーツや乳製品に含まれる自然由来の酸。古い角質を溶かす効果がある。
名前の通り、多くのフルーツに含まれている成分です。
マイルドなピーリング効果なので、スキンケアの初心者からプロまで、多くの人に愛される定番成分です。
ピーリング成分は初めて、という人も入口として使いやすいです。
主な効果
- 一番表面にある角質層の結合を弱めて、古い角質を取り除く
- 肌表面をなめらかにし、キメを整える
- くすみを取り除き、肌色を明るくする
- 毛穴の詰まりを防ぎ、黒ずみを改善する
おすすめな人
- くすみがとれず、肌が暗く見える人
- 肌がざらついて化粧ノリが悪い人
- 毛穴の黒ずみやザラつきが気になる人
- 短期間で肌の変化を実感したい人
- ニキビ跡の赤みや色素沈着が気になる人
使い方のポイント
- 初めは週1〜2回からスタートする
- 夜のスキンケアで使用するのが一般的
- 使用後は必ず保湿と日焼け止めをしっかり行う
- ピリピリする場合は使用頻度を減らす
- 濃度は肌質に合わせて選ぶ(初心者は低濃度から)
AHAは「肌のリセットボタン」とも言える即効性が魅力の成分です。
水溶性なので水分の多い表皮になじみやすく、使った翌朝からでも肌の変化を感じることが期待できます。



定期的に使うことで、肌のくすみがとれて、明るく透明感のある肌に導いてくれます。
BHA(サリチル酸)
毛穴にまで入り込む「脂溶性」の角質ケア成分で、ニキビケアによく使われる。肌荒れを整えながら古い角質も取り除く。
BHA(サリチル酸)は、脂溶性=脂に溶けやすい成分。
そのため、脂分が豊富な毛穴の奥などまで入り込みやすいのが特徴です。
柳の樹皮から発見された植物由来成分で、ニキビケア製品によく使われています。
毛穴の中の詰まりもスッキリさせる「毛穴掃除のプロフェッショナル」として人気です。
炎症を抑える効果もあるため、肌荒れを整えながら古い角質も取り除くという一石二鳥の働きがあります。
主な効果
- 毛穴の奥まで入り込み、詰まりや黒ずみを改善する
- 余分な皮脂をコントロールし、テカリを抑える
- 炎症を抑え、ニキビや肌荒れを改善する
- 古い角質を取り除き、肌表面をなめらかにする
おすすめな人
- オイリー肌や混合肌で毛穴の詰まりが気になる人
- ニキビができやすく、肌荒れに悩んでいる人
- 鼻や頬の黒ずみが気になる人
- 皮脂分泌が多くテカリやべたつきが気になる人
- Tゾーンのケアに特化したい人
使い方のポイント
- 初めは週1〜2回から始める
- 夜のスキンケアで使用するのが一般的
- 毛穴の気になる部分に重点的に使う
- 使用後は必ず保湿を行う
- AHAと併用する場合は別々の日に使うのがおすすめ
BHAは脂溶性なので、水溶性のAHAが届かない毛穴の奥まで浸透します。
さらに抗炎症作用も持つため、ニキビができやすい肌にも優しいのが特徴。
ただし、使いすぎるとバリア機能が低下する恐れがあるので、自分の肌質に合った頻度で使うことが大切です。



BHA(サリチル酸)は、油分の多い部分に特化した「ピンポイントケア」としても使えます。
PHA(グルコノラクトン)
AHA(フルーツ酸)の進化版とも言える成分で、より刺激が少ない「やさしいピーリング成分」として注目を集めている。
PHA(グルコノラクトン)は、「ポリヒドロキシ酸」の略で、AHA(フルーツ酸)よりも分子が大きいため、肌の奥まで急激に浸透しにくい特徴があります。そのため、刺激が少ないのです。
みつばちの王乳にも含まれる成分で、保湿効果も兼ね備えた優れものです。
主な効果
- 古い角質を穏やかに取り除き、肌のキメを整える
- 保湿効果があり、肌を乾燥から守る
- 抗酸化作用で肌を活性酸素から保護する
- 刺激が少なく肌のバリア機能を保ちながら働く
おすすめな人
- 敏感肌でAHAやBHAで刺激を感じる人
- 初めてピーリング成分を使う人
- 乾燥肌だけど古い角質も取り除きたい人
- 赤みが出やすく肌荒れしやすい人
- 年齢とともに肌のくすみが気になり始めた人
使い方のポイント
- 敏感肌でも毎日使用できることが多い
- 朝晩のスキンケアに取り入れられる
- 他の成分との併用もしやすい
- 使用後の日焼け止めはしっかりと
- クリームや化粧水タイプが多い
PHAは「敏感肌の味方」とも言える角質ケア成分です。
AHAやBHAで刺激を感じる方でも使いやすく、ピリピリ感が少ないのが特徴。
また、保湿効果も持ち合わせているため、角質ケアしながら肌を乾燥から守れるという嬉しい一面も。



マイルドな使い心地ながらも、継続して使うことで肌のキメの乱れやくすみが徐々に改善していきます。
マンデル酸
AHAとBHAの両方の特性を持つハイブリッド型のピーリング成分。近年「優しいのに効果的」という評判で人気急上昇中。
マンデル酸は、アーモンドから発見された成分で、AHAとBHAの両方の特性を持つハイブリッド型のピーリング成分です。
近年「優しいのに効果的」という評判で人気急上昇中の成分で、敏感肌の方でも使いやすいと注目されています。
肌色を均一に整える効果も高いため、美白化粧品にも配合されることが増えてきました。
主な効果
- 古い角質を穏やかに除去し、肌のキメを整える
- 脂溶性なので毛穴の奥の皮脂にもアプローチできる
- メラニン生成を抑制し、色ムラを改善する
- 抗炎症作用で赤みやニキビを鎮める
おすすめな人
- 敏感肌だけど毛穴ケアもしたい人
- 色素沈着が気になるニキビ肌の人
- AHAやBHAで刺激を感じる人
- 肌荒れや赤みを起こしやすいオイリー肌の人
- 穏やかな効果で長く使い続けたい人
使い方のポイント
- 初めは週2〜3回から始める
- 夜のスキンケアで使用するのが一般的
- 使用後は必ず保湿と日焼け止めをしっかり行う
- 他の酸と比べて刺激が少ないが、濃度には注意
- レチノールとの併用は避ける
マンデル酸は「ピーリング界のいいとこどり」と言える成分です。
AHAの角質ケア効果とBHAの毛穴ケア効果を併せ持ちながら、分子サイズが大きいため刺激が少ないという特徴があります。



肌への浸透がゆっくりなので、敏感肌の方でも比較的安心して使えるのが魅力。ニキビができやすいけど敏感肌という難しい肌質の方にも特におすすめです。
AHA・BHA・PHA・マンデル酸の違い比較
ポイント | AHA(フルーツ酸) | BHA(サリチル酸) | PHA(グルコノラクトン) | マンデル酸 |
---|---|---|---|---|
特徴 | 水溶性で肌全体に作用 | 脂溶性で毛穴の奥まで浸透 | 分子が大きく穏やかに作用 | AHAとBHAの特性を併せ持つハイブリッド型 |
刺激度 | 中程度 | やや強い | 弱い(最も優しい) | 弱〜中(PHAより少し強め) |
向いている肌質 | 普通肌〜乾燥肌 | オイリー肌・混合肌 | 敏感肌・乾燥肌 | 敏感肌・オイリー肌・混合肌 |
特に効果的な悩み | くすみ・ざらつき | 毛穴の詰まり・ニキビ | 敏感肌のくすみ・ごわつき | ニキビ・色素沈着・毛穴 |
その他の効果 | 美白効果 | 抗炎症作用 | 保湿効果・抗酸化作用 | 美白効果・抗炎症作用 |
使用頻度の目安 | 週1〜3回 | 週1〜2回 | 毎日も可能 | 週2〜3回 |
BHA>AHA>マンデル酸>PHA
選び方としては、
- オイリー肌・毛穴の黒ずみが気になる人→BHA
- 普通肌・肌全体のくすみが気になる人→AHA
- 効果とやさしさのバランスを取りたい人→マンデル酸
- 敏感肌・乾燥肌の人→PHA
自分の肌質や目的に応じて選びましょう。
ピーリング成分は使いすぎると必要な角質まで取り除いてしまうことがあるので注意が必要。肌質に合わせた頻度で使うことがポイントです。
みんなが気になる!ターンオーバー促進に関するQ&A
ターンオーバーに関して、よく寄せられる質問にお答えします。肌の生まれ変わりについての疑問や、効果的なケア方法についての悩みを解決していきましょう。
Q1: ターンオーバーを促進するには、角質除去成分を毎日使った方がいいの?
いいえ、使いすぎは逆効果です。
角質除去成分(AHAやBHAなど)は、肌質や成分によって適した頻度が異なります。
- 敏感肌の方は週1回から
- 通常肌でも週2〜3回程度
が目安です。
PHAなどの穏やかな成分なら毎日使用できる場合もありますが、肌の状態を見ながら調整してください。刺激を感じたら、すぐに使用頻度を減らしましょう。
Q2: ターンオーバー促進成分はいつから使い始めるべき?
年齢によるターンオーバーの変化は20代後半から始まるため、25歳前後から意識し始めるといいでしょう。
ただし、生活習慣の乱れや紫外線ダメージなどで、それより早く乱れることもあります。
くすみや肌のごわつきなど、ターンオーバーの乱れのサインが出てきたら、年齢に関わらず適切な成分を取り入れるのがおすすめです。
Q3: 複数のターンオーバー促進成分を併用しても大丈夫?
基本的には、作用メカニズムの異なる成分同士なら併用できますが、刺激が強くなる組み合わせもあります。例えば:
- 安全に併用しやすい組み合わせ:
- ビタミンC誘導体 + ナイアシンアミド
- セラミド + どの成分とも
- PHAやマンデル酸 + バリア機能強化成分
- 注意が必要な組み合わせ:
- レチノール + AHA/BHA(別々の日に使用)
- 複数の角質除去成分の同時使用
- ビタミンC誘導体 + レチノール(肌質による)



私のおすすめは「朝と夜で使い分ける」方法です。例えば、朝はビタミンC誘導体、夜はレチノールというように。複数の成分を取り入れつつも、一度に肌に負担をかけすぎないバランスが大切です。
Q4: ターンオーバー促進成分を使うと、最初に肌が荒れることがあるって本当?
一部の成分、特にレチノールやAHAなどを初めて使う際に「肌のならし期間」があることは事実です。
これは肌が新しい成分に適応している状態で、軽い赤みやかさつき、小さなニキビができることもあります。
通常2〜4週間程度で落ち着きますが、強い痛みやかゆみ、炎症がある場合は使用を中止し、皮膚科医に相談してください。
Q5: 妊娠中・授乳中もターンオーバー促進成分は使える?
妊娠中・授乳中は避けるべき成分があります:
- 避けた方がよい成分:
- レチノール(ビタミンA誘導体)
- サリチル酸(BHA)の高濃度製品
- 一部の漂白成分
- 比較的安全とされる成分:
- バクチオール(植物由来のレチノール代替品)
- セラミド
- アラントイン
- PHA
- ナイアシンアミド
ただし、個人差があるため、使用前に必ず医師に相談することをおすすめします。
Q6: ターンオーバーが改善されるまでどのくらいかかる?
ターンオーバーのサイクルは年齢によって異なりますが、一般的に効果を実感するには、少なくとも1〜2サイクル分(1〜3ヶ月程度)の継続使用が必要です。
成分によって効果の現れ方も異なります:
- 比較的早く効果を感じやすい成分:
- AHA、BHA(使用直後から数日で肌のなめらかさの変化を感じやすい)
- ナイアシンアミド(2〜4週間程度)
- 長期的な使用で効果が高まる成分:
- レチノール(4〜12週間)
- バクチオール(6〜12週間)
- ビタミンC誘導体(8〜12週間)
まとめ:正しい知識で賢くキレイに!ターンオーバー促進で目指す美肌
肌のターンオーバーは、健やかな肌を保つための重要な仕組みです。年齢や生活習慣、環境によって乱れやすいこの働きを正常に整えることが、多くの肌トラブルを解決する近道になります。
ターンオーバーの基本:
- 肌の細胞が生まれ変わる仕組みで、健やかな肌の鍵
- 年齢とともに周期が長くなり(28日→60〜90日)、様々な肌トラブルの原因に
- ターンオーバーが乱れる原因は年齢だけでなく、生活習慣、ストレス、紫外線など
ターンオーバー促進12成分一覧
タイプ | 成分名 | おすすめの人 |
---|---|---|
①細胞増殖を助けるタイプ | レチノール(ビタミンA誘導体) | シミ・くすみ肌 ごわつき肌 化粧ノリが悪い人 エイジングケアしたい人 |
ビタミンC誘導体 | ||
EGF(上皮成長因子) | ||
アルブチン | ||
バクチオール | ||
②バリア機能強化タイプ | ナイアシンアミド(ビタミンB3) | 乾燥肌 敏感肌 化粧ノリが悪い人 ニキビ肌 毛穴の開き 赤み肌 |
セラミド | ||
アラントイン | ||
③角質除去(ピーリング)タイプ | AHA(フルーツ酸) | シミ・くすみ肌 ニキビ肌 ごわつき肌 毛穴の開き 敏感肌(PHA、マンデル酸の場合) テカリ・脂性肌 |
BHA(サリチル酸) | ||
PHA(グルコノラクトン) | ||
マンデル酸 |
AHA・BHA・PHA・マンデル酸の違い比較
ポイント | AHA(フルーツ酸) | BHA(サリチル酸) | PHA(グルコノラクトン) | マンデル酸 |
---|---|---|---|---|
特徴 | 水溶性で肌全体に作用 | 脂溶性で毛穴の奥まで浸透 | 分子が大きく穏やかに作用 | AHAとBHAの特性を併せ持つハイブリッド型 |
刺激度 | 中程度 | やや強い | 弱い(最も優しい) | 弱〜中(PHAより少し強め) |
向いている肌質 | 普通肌〜乾燥肌 | オイリー肌・混合肌 | 敏感肌・乾燥肌 | 敏感肌・オイリー肌・混合肌 |
特に効果的な悩み | くすみ・ざらつき | 毛穴の詰まり・ニキビ | 敏感肌のくすみ・ごわつき | ニキビ・色素沈着・毛穴 |
その他の効果 | 美白効果 | 抗炎症作用 | 保湿効果・抗酸化作用 | 美白効果・抗炎症作用 |
使用頻度の目安 | 週1〜3回 | 週1〜2回 | 毎日も可能 | 週2〜3回 |
BHA>AHA>マンデル酸>PHA
ターンオーバーを促進する成分を上手に取り入れることで、くすみ、ごわつき、毛穴の開きなどの肌悩みを改善し、内側から輝く美肌を目指せます。
これからも、みなさんが「賢くキレイに」なれる情報を発信していきます!