「エクソソームとプラセンタ、どちらも美容に良いって聞くけど、結局何が違うの?」
「私にはどっちが合うの?」
化粧品売り場で「エクソソーム配合」「プラセンタエキス配合」と書かれた商品を見ても、どっちが自分に合うのかわからなくて困りますよね。
値段もピンキリだし、本当に効果があるのかも気になるところです。
この記事ではエクソソームとプラセンタの違いを分かりやすく解説します。
それぞれの特徴や効果、そしてコスパが良いのはどちらなのかについてお伝えしますね。
私は大手化粧品メーカーで10年以上、化粧品の研究開発に携わってきました。数々の美容成分を分析してきた経験から、エクソソームとプラセンタの本当の違いと、賢く選ぶコツをお教えします。

さきりこ
大手メーカー化粧品研究員
開発した商品でベスコス受賞経験のある化粧品のプロ
成分にもとづいた「賢いキレイ」を届けるため、本サイト「myロットコスメ」で情報発信中!
美容のキホン、おすすめ化粧品の紹介をしています。
エクソソームとプラセンタは全くの別物
エクソソームとプラセンタ、どちらも美容成分として注目されていますが、実は全く違う成分なんです。

「車」と「バイク」は同じ乗り物でも仕組みが違いますよね。この2つも働き方が全然違います。
エクソソームとプラセンタ違いまとめ
項目 | エクソソーム | プラセンタ |
---|---|---|
正体 | 細胞から出る小さなカプセル | 胎盤から抽出したエキス |
主な効果 | 肌の再生・修復促進 | 保湿・栄養補給・血行促進 |
肌への浸透 | 超微細サイズで浸透しやすい | 分子によって浸透度が異なる |
価格帯 | 高価(5,000円〜) | 手頃(1,000円〜) |
歴史 | 最近注目され始めた | 昔から使われてきた |
- エクソソームは細胞レベルで働く最新技術。超小さい
- プラセンタは栄養たっぷりの伝統的な美容成分
価格はエクソソームの方が高めですが、浸透力に優れています。プラセンタは手頃な価格で商品の種類も豊富なので、初心者でも始めやすいのが魅力です。
エクソソームって何?
エクソソームは、細胞が作り出す直径30-150ナノメートルという超小さなカプセルのことです。
このカプセルには、タンパク質やRNA、脂質などの情報が詰まっています。
簡単に言うと、細胞同士が手紙をやり取りするための「郵便ポスト」みたいなもの。肌の細胞に「元気になって!」「コラーゲンを作って!」というメッセージを届ける役割があります。
- 肌の再生力アップ
- シワ・たるみの改善
- 肌のハリ・弾力向上
- 炎症の抑制
詳しい効果やメカニズム、科学的な根拠などは、↓こちらの記事で解説しています。


プラセンタって何?
プラセンタは、哺乳動物の胎盤から抽出されたエキスのことです。日本の化粧品では主に豚や馬の胎盤が使われています。
胎盤は赤ちゃんを育てるための「栄養の宝庫」。
アミノ酸、ビタミン、ミネラル、成長因子など、生命に必要な成分がぎっしり詰まっています。
- アミノ酸:肌の材料となる
- 成長因子:細胞の成長を促す
- ビタミン類:肌の調子を整える
- ミネラル:肌の機能をサポート
プラセンタは1950年代から美容業界で使われ、長く愛用されています。
安全性についても長年の使用実績があります。
- 保湿効果
- 血行促進
- 抗酸化作用
- ターンオーバー促進
- 色素沈着の改善
- コラーゲン生成促進
- 炎症抑制
これらの効果により、プラセンタは「万能美容成分」と呼ばれています。特に年齢とともに気になるシミ、シワ、たるみなど複数の肌悩みに同時にアプローチできるのが魅力。
参考:日本胎盤臨床医学会
エクソソームとプラセンタの違いを徹底比較
同じ美容成分でも、エクソソームとプラセンタは働き方も価格も大きく違います。ここでは成分、効果、コスパの3つの観点から詳しく比較していきますね。自分にピッタリの成分を見つけるヒントになりますよ。
成分の違い
エクソソームとプラセンタは、そもそもの正体が全く違います。エクソソームは細胞が作る「情報カプセル」で、プラセンタは胎盤の「栄養エキス」です。
- miRNA(マイクロRNA):遺伝子の働きを調整
- タンパク質:細胞の修復に関わる
- 脂質:カプセルの膜を構成
- 成長因子:細胞の再生を促進
- アミノ酸18種類:肌の材料となる
- ビタミンB群、C、E:肌の調子を整える
- ミネラル:亜鉛、鉄、マグネシウムなど
- 成長因子:EGF、FGFなど10種類以上
効果の違い
2つの成分は、肌への働きかけ方が違います。
効果 | エクソソーム | プラセンタ |
---|---|---|
主な働き | 細胞の修復・再生 | 栄養補給・血行促進 |
シワ・たるみ | コラーゲン生成促進 | 栄養で肌にハリ |
シミ・くすみ | ターンオーバー促進 | メラニン抑制 |
保湿効果 | 間接的な効果 | 直接的な保湿 |
敏感肌 | 炎症抑制 | 優しい成分 |



エクソソームは「攻めのケア」、プラセンタは「守りのケア」と覚えてください。
研究データでは、エクソソームを使った培養実験で、肌組織を作る細胞(=線維芽細胞:せんいがさいぼう)の増殖が促進されることが報告されています。
一方、プラセンタエキスは臨床試験で肌の水分量が平均20%向上したという結果があります。
コスパの違い
気になる価格面では、圧倒的にプラセンタの方がお手頃です。エクソソームは最新技術のため、どうしても高価になってしまいます。
価格帯の比較
商品タイプ | エクソソーム | プラセンタ |
---|---|---|
美容液(30ml) | 8,000円〜30,000円 | 2,000円〜8,000円 |
クリーム(50g) | 10,000円〜40,000円 | 3,000円〜12,000円 |
パック(1枚) | 1,000円〜3,000円 | 300円〜1,000円 |
1日あたりのコスト計算
- エクソソーム美容液:約270円〜1,000円
- プラセンタ美容液:約70円〜270円
よくある勘違い:高い化粧品ほど効果が高いとは限りません。肌質や悩みに合っているかが一番大切です。
コスパを重視するなら、まずはプラセンタから始めて、物足りなくなったらエクソソームにステップアップするのがおすすめです。
どっちを選べばいい?あなたに合うのはエクソソーム?プラセンタ?
成分の違いが分かったところで、実際にどちらを選べばいいか迷いますよね。ここでは、あなたの重視するポイント別におすすめの選び方をお教えします。
コスパ重視ならプラセンタ
美容にお金をかけすぎたくない人には、断然プラセンタがおすすめです。プラセンタなら月3,000円程度から本格的なケアが始められます。
プラセンタがコスパ良い理由:
- 1本で複数の効果が期待できる万能成分
- ドラッグストアでも手軽に購入可能
- 長年の実績があり安心して使える
- 化粧水からクリームまで商品が豊富
おすすめの使い方:
- まずはプチプラのプラセンタ化粧水から試す
- 効果を感じたら美容液にグレードアップ
- 物足りなくなったらエクソソームを検討
攻めのケア重視ならエクソソーム
年齢肌の悩みが深刻で、とにかく結果を重視したい人にはエクソソームがおすすめです。価格は高めですが、その分期待できる効果も高いのが特徴です。
エクソソームを選ぶべき人:
- 40代以降でエイジングケアを本格化したい
- シワやたるみが気になり始めた
- 今までの化粧品では物足りない
- 予算に余裕がある
エクソソームの選び方のコツ:
- 幹細胞由来のものを選ぶ
- 濃度表示があるものを選ぶ
- 信頼できるメーカーの商品を選ぶ
両方使うのもOK
実は、エクソソームとプラセンタを併用するのも効果的な方法です。働き方が違うので、相乗効果が期待できるんです。
併用のメリット:
- エクソソームで細胞レベルの修復
- プラセンタで栄養補給と保湿
- 幅広い肌悩みにアプローチ可能
- リスク分散にもなる



週末だけエクソソームパックを使って、普段はプラセンタでケアするという方法もあります。
- 月5,000円以下:プラセンタのみ
- 月5,000円〜10,000円:プラセンタ+月1回エクソソームパック
- 月10,000円以上:両方を日常使い
併用する時は、一度に新しい商品を何個も使わないことをおすすめします。
肌に異常が出た時に原因が分からなくなってしまうためです。1つずつ試して、肌に合うか確認してから次を足していきましょう。
まとめ:賢くキレイになるための選択
最後に重要なポイントをまとめておきますね。
- エクソソームは細胞レベルで働く最新技術、プラセンタは栄養豊富な伝統的美容成分
- エクソソームは攻めのケア(細胞修復・再生)、プラセンタは守りのケア(栄養補給・保湿)
- コスパ重視ならプラセンタ(月3,000円〜)、結果重視ならエクソソーム(月8,000円〜)
- 初心者はプラセンタから始めて、物足りなくなったらエクソソームにステップアップ
- 40代以降の本格エイジングケアにはエクソソームがおすすめ
- 両方を併用することで相乗効果も期待できる
- 新しい商品は1つずつ試して肌に合うか確認することが大切
美容成分選びで迷った時は、まず自分の肌悩みと予算を整理してみてください。
そして、いきなり高額な商品に飛びつくのではなく、段階的にケアをレベルアップしていくのが賢い選択です。
どちらの成分も素晴らしい効果が期待できるので、あなたにピッタリの美容成分を見つけて、理想の肌を手に入れてくださいね。
これからも、賢くキレイになれる情報を発信していきます!